生で観た・聴いたアーチスト[ドラム編]


京丹後わいわい書房

Bruno Castellucci ♂ (Drums) NEW
Toots Thielemans Japan Tour
日時: 2001年4月5日〜7日のどの日か
会場: 大阪ブルーノート(大阪市)

 ハーモニカで最も著名なミュージシャンと言えば、Toots Thielemans(Jean-Baptiste Thielemans)であろう。 彼のドラマーであるBruno Castellucciからドラム貸し出し依頼が来ていたので今回のツアーに貸し出すことになっていた。
 記憶が定かでないが、Big Boss Hagiが海外出張中だったのだろう。私が大阪に挨拶に行くことになった。SのNさんと一緒にブルーノートへ。
 楽屋はToots Thielemansだけ別室であった。至近距離でTootsを見ることはできなかった。他のミュージシャンは同じ楽屋に一緒にいた。Bruno Castellucciは我々の訪問をとても喜んでくれた。普段は現地法人の担当者と話をするくらいで、本社のドラム担当者と会話をすることはほとんどなかったであろう。要望をいくつか聞いた後も彼らの演奏を聴いた。
 最上段のBarの前で聴いていた。Brunoのドラムは主役を引き立てるもので、気持ちよく聴かせてくれた。
 Tootsはこの時78歳ではなかったかと思う。この年になっても第一線でバリバリに吹きまくる勇姿。感動が止まらないのである。

[2004年8月13日(金)記載]


Gerry Brown ♂ (Drums)
Gerry Brown Drum Clinic
日時: 1998年7月11日
会場: Nashville(Tennessee)

 Summer NAMM期間中のイベントであった。Nashvilleにあるディーラーで行われた。Summer NAMM会場に隣接していれば良かったのだが、車で少し走らないと行けない場所であったためか、来場者は少なかった。しかし、Gerry Brownは手抜きをすることなく、来場された人達に丁寧にクリニックをしていった。
 この場でBig Boss Hagiが口から漏らした言葉が妙に印象に残った。私に聞こえるように言ったのか、ただの独り言か今を持って分からないが。。。

 「ヒット曲を持っていると強いな」

 クリニックはともするととてもつまらないものになることがある。しかしGerry BrownはStevie Wonderのドラマーであるから、Stevie Wonderの曲を何曲かクリニックに取り入れるのである。これで俄然来場者は身を乗り出す形でクリニックを受けていくことになる。ジョークの多いGerry Brownだから、みんな楽しんでいるのが分かる。ドラムの楽しさを伝えることはドラマーの大切な仕事の一つだと思う。Gerry Brownはクリニシャンとしても一流だ。

[2004年8月6日(金)記載]

Phil Ehart ♂ (Drums)
KANSAS Japan Tour
日時: 1999年3月11日()

 初めてのKANSASライブ訪問である。
 別ページに詳細。

[2002年9月8日(日)記載]
David Garibaldi ♂ (Drums)
David Garibaldi Clinic Tour
日時: 1999年6月12日(土)
会場: 横浜アリーナ(横浜) サウンドホール

 午後1時から神保彰さんのクリニックで、午後3時からDavid Garibaldiのクリニックが始まった。
 Tower of Powerのドラマー、David Garibaldiによるドラムクリニックツアーである。多くのことを語るのではなく、スネア、バスドラム、ハイハットの3点をしっかりとマスターするように焦点を定めていた。性格が出てしまうが実にかっちりしたクリニックであった。

[2002年9月8日(日)記載]
Manu Katche ♂ (Drums)
Manu Katche Drum Clinic
日時: 1999年6月16日(水)
会場: 秋葉原クラブグッドマン(池部楽器店リボレ秋葉原店地階)

 Stingのドラマー、Manu Katcheのクリニック。Big Boss Hagiから「神経の細かい人だから」と事前に聞いていたので気を使った。思ったよりは大らかな人だった。
 クリニックは3部形式。最初に長めのドラムソロの後、質疑応答。質問に答えて演奏。
 2部は桜井哲夫氏とのセッション。アドリブでどれだけ相手に合わせられるかをMCを入れながら説明。特にグルーブについて多くの時間を割いて説明。最後はリズムマシンに合わせたトレーニング方法について説明。若い頃には1日5時間以上の練習をしていたそうだが、桁外れのうまさ、実力の持ち主である。全てにおいて完璧だが、足の使い方が殊の外うまい。シンバルのクリニックだから当然といえるが、シンバルの使い方のうまさは群を抜いている。中でもスプラッシュを自由自在に操る様は圧巻であった。
 ワールドツアーの疲れを全く見せないタフなドラマーだ。

[2002年9月8日(日)記載]
Clint De Ganon ♂ (Drums)
Hiram Bullock Band
日時: 1999年7月16日(金)
会場: ブルーノート東京(東京都港区)

 Hiram Bullock Bandのドラマーとして来日。テクニカルだが熱い演奏をする人で、ボーカルも良い。フランクでとても付き合いやすい。

[2002年9月8日(日)記載]

Gerry Brown ♂ (Drums)
Stevie Wonder Concert
日時: 1999年8月27日(金)
会場: 東京国際フォーラム

 今まで沢山のドラマーに会ってきたが、Gerry Brownは会った回数が最も多いだろう。1998年7月11日Nashville(Tennessee)や1999年11月1日North Miami(Florida)、2日Nashville、3日Somerville(Boston/Massachusetts)での3日連続ドラムクリニックに同行し笑いに溢れた日々も思い出深いが、圧巻は1999年8月27日、東京国際フォーラムでのStevie Wonderコンサートであった。

 Gerry BrownはStevie Wonderのドラマーである。この日は朝からとても緊張していた。Stevieを至近距離で見る絶好の機会であったからだ。ex-Big Boss Hagiと一緒にGerryを訪問した。GerryはドラムテクニシャンであるCarlosと共にドラムの最終調整をしていた。間もなくリハーサルが始まる気配となっていた。期待して待っていたのだが、代役の歌手でリハーサルが始まった。バンド全体の仕上がり具合を確認していたのだろう。バンドリーダーであるベーシストNathan Wattsが推進役でリハーサルはどんどん進められていった。そんな折り、空気が張りつめた瞬間があった。バンドの音が止んで、話し声も聞こえなくなった。Stevie Wonderが付き人の肘をつかんでステージに出てきたのだ。私たちはドラムセットの後ろ側でドラムの調子を気にしながらリハーサルを見ていたが、Stevieが見える位置でリハーサルを聴くため、少しだけ場所を変えた。

 Stevie Wonderは数々のヒット曲を持つ。Gerry Brownがクリニックでよく取り上げる曲でもあるが、私が特に好きな曲が<Master Blaster(Jammin’)>なのだが、リハーサルでも聴かせてくれた。ベースがかっこいい曲だ。<I Wish>では、ブラス(金管楽器セクション)のコンビネーションも大事なので、Stevieはブラスに注文を付けて何度も何度も同じフレーズをさらっていた。全く妥協しない人である。

 リハーサルと本番の間の時間は何とも言えない雰囲気のある時間となる。ex-Big Boss Hagiと一緒に私は控え室前のベンチに座っていた。

 その私たちの前を、付き人を前にしてStevieは歩いていった。目の前30センチくらいであった。私はただじっと見ているだけで、金縛りにあったようにじっとしていた。動けなかったと言った方が正しい。Stevieが放つオーラに圧倒されていたのだ。「Stevie Wonderが目の前にいる」 世界のスーパースターの持つオーラなのであろう。

 ステージそでで本番を見ていたがGerryは得意のスティック回しを連発し、喝采を浴びていた。Stevieのステージは最高に素晴らしく、偉大な音楽家を側面から眺めることが出来、とても貴重な経験をした。

[2002年9月8日(日)記載] [2004年3月23日(火)加筆訂正]

Victor Jones ♂ (Drums)
JAWS Jazz Concert
日時: 1999年9月24日(金)
会場: 大阪ヒートビート 大阪市北区梅田2−6−20 スノークリスタルBF

 ベーシスト中村照夫さんの企画で行われているコンサート。JAWS Jazz Concert。写真での印象と異なりVictor Jonesは躰の大きい人だった。 

[2002年9月8日(日)記載]
Louie Bellson ♂ (Drums)
夕食会、コンサート
日時: 1999年10月26日(火)
会場: レストラン、Southern Theatre Columbus U.S.A.

 伝説のドラマー、Louie Bellsonがこの年75歳になるので誕生祝いの夕食会。
 翌10月27日にSouthern Theatreにて、Columbus Jazz Orchestra featuring Louie Bellsonで演奏を聴く。75歳とは思えない若々しい演奏であった。夕食会で一緒だったDave Weckl も演奏した。

[2002年9月15日(日)記載]
Many dummers ♂ (Drums)
Drummers:
下記は演奏したドラマー。
Earl Parmer(New Orleans & Studio Legend),
Denis Chambers(Mike Stern Band),
Jim Keltner(Studio Great),
John Riley(Miles Davis, John Scofield, Village Vanguard Orchestra),
Omar Hakim(Miles Davis),
Jack DeJonette(Chick Corea),
Billy Cobham(Solo),
Ed Soph(Woddy Herman),


下記は会場に来ていたが、演奏はしていないドラマー。
Ndugu Chancler(Carlos Santana),
Ian Wallace(Bob Dylan),
Peter Erskine(Yellow Jackets),
Russ Miller(Pointer Sisters),
Robin Horn(University of Arizona),
Roy Haynes(Charlie Parker, Miles Davis, John Coltrane),


日時: 1999年10月28日(木)
会場: PASIC Columbus U.S.A.


[2002年9月15日(日)記載]
Akira Jimbo 神保彰 ♂ (Drums)
クリニックツアー
日時: 1999年11月1日(月)〜3日(水)
会場: 1. North Miami(Florida)
会場: 2. Nashville(Tennessee)
会場: 3. Somerville(Boston/Massachusetts)

 Gerry Brownとのジョイントクリニック。

[2002年9月15日(日)記載]
Phil Ehart ♂ (Drums)
KANSAS Japan Tour
日時: 2001年1月17日(水)

 二回目のKANSASライブ訪問である。
 別ページに詳細。

[2002年9月8日(日)記載]
Clint De Ganon ♂ (Drums)
Hiram Bullock Band
日時: 2001年5月30日(水)
会場: ブルーノート東京(東京都港区)

 Electoric Guitar & VocalのHiram Bullock Band東京公演。大阪、福岡の後、最後が東京。Clint De Ganon(Dr),Will Lee(Bs),そしてスペシャルゲストがEdger Winter(Vo, Key, Sax)。

 去年のツアーと異なり、今回はEdger Winter Bandのようであった。いつもの暴れん坊が影を潜め、 Will Leeもすっかり大人しく演奏していた。
去年と同じ様なギグを想像していただけに全く異なる展開となった。それにしてもEdger Winterは強烈だった。あのJohnny Winterの弟で、滅茶苦茶歌が上手い。年を全く感じさせないパワフルなステージにはただ脱帽するのみ。エンターテイナーである。自分で歌ったフレーズをHiram Bullockに弾かせるところなぞ、どちらがメインプレーヤーなのだか全く分からない。

 Clint De Ganonに会うのは去年に続いて2回目。覚えていてくれた。嬉しいことだ。とても良い奴で、将来も期待される若手ドラマーである。
ダイナミックレンジの広い演奏で、演奏している時の表情も良い。また、ヴォーカリストとしてもなかなかのものである。今回はコーラスに徹していたが、リードヴォーカルをとることもある。

 Will Leeは3月に会ったばかりだが、非常に多忙な人なので、覚えてくれているかどうか疑わしかったが、覚えていてくれた。Will Lee夫人のSandrineも覚えていてくれた。
 Hiram Bullockとは今回初めて挨拶した。気さくな人である。日本で生まれただけのことはあり、日本は大好きなようだ。
 Edger Winterはステージでのあのパワフルさはどこへやら、楽屋ではすっかり大人しかった。しかしこの人も良い人であった。握手の手が熱かった。

 ギグそのものは自分の考えていたものとかなり異なったが、楽しめた。さすがにその辺は心得たものである。

[2001年6月2日(土)記載]

Gerry Brown ♂ (Drums)
Marcus Miller Band
日時: 2001年6月11日(月)
会場: バナナホール(大阪)

 天才ベーシストMarcus MillerのMarcus Miller Japan Tour 2001の初日。
 アメリカのツアーマネージャー、日本のプロモーターの方に挨拶をする。 時間が少し早かったので、ドラムテックとも話ができた。
 そうこうする内にメンバー到着。リハーサルが始まる。皆、数々のセッションをしてきている人達だから、リハーサルもあまり時間をかけないで終わってしまう。恐らく今日初めて合わせている曲があるはずなのだが。。。 
 オールスタンディングのバナナホールには700人は入っていただろうか。長目の曲が多いので、曲数は多くないが、たっぷりと聴かせる。特に主役のMarcus Millerのエンターテイメントぶりには脱帽した(最後に彼も帽子をとって聴衆に挨拶していた)。指が早く動くだけでは人の心は掴めない。テクニックではなく、要はどれだけの気持ちが音に込められているかだ。来ている人を楽しませようとする姿が感じられた。しかも全く気負っていないから気持ちよく聴いていられる。
 Marcusが芸達者ぶりを見せつけたコンサートだった。しかし本番になると、リハーサルではおとなしかったGerry Brownの、天下の宝刀、スティック回しが炸裂する。スティック回しはSonny Emoryもうまいが、普通に演奏していてこれだけ回せる人もいまい。視覚的にも十分楽しませてくれる人なのだ。
 Gerry Brownに会うのはこの日で4回目。最初は1998年Nashvilleで、2回目は1999年Miami他で、3回目は東京で、そして今回大阪で。一番多く会っているドラマーだろう。とにかく楽しい人。常に人を楽しませようとする。見るたびに思うが、着実なプレイ、そして抜群のグループ。聴いていて体が自然と動き出してしまうほどのノリのあるリズム、サウンドメイクである。
 Marcusの生演奏はこの日初めて聴いたが、非常に素晴らしい演奏であった。音楽の素晴らしさを再認識した一日である。


[2001年6月24日(日)記載] [2004年3月23日(火)加筆訂正]

Caroline Corr ♀ (Drums, Bodhran, Piano, Vocal)
The Corrs
日時: 2001年9月20日(木)
会場: 厚生年金会館大ホール(大阪)

 The Corrs Japan Tour 2001の初日。
ツアーマネジャーのHenryに4時に来てほしいと言われて、行くとCarolineは既に来場していた。Henryはすぐに楽屋に呼びに行ってくれた。

 Carolineと会う。小柄だ。握手する。握力はある。さすがドラマー。彼女のリクエストを聞く。予め予想していたので、手際よく要望を処理する。彼女が興味を引きそうな商品を説明した。何かリクエストがくるかな。

 リハーサルを舞台そでから見る。Carolineのパフォーマンスはパワフルだ。Sharon Corrのバイオリンとは対照的だ。初日ということもあって、リハーサルは念入りに行われた。大好きな曲Only When I sleep, Runawayをこんな至近距離で聴くことができ、幸せである。

 Caroline以外のメンバーとは全く話ができなかったが、Sharonはステージに行くときも、下がるときも目を合わせてにっこり微笑んだ。美しい。ボーカルのAndrea Corrとは目線が一度も合わなかった。残念。兄貴のJim Corrはこのバンドの中心だけあり、忙しそう。スタッフに細かく指示を出していた。

 日帰り出張なので、本番を聴くことなく、浜松に戻る。いつものことだが、本番よりリハーサルを見る方が自分の音楽活動には役に立つのだ。

[2001年9月23日(日)記載]
J.D. Blair ♂ (Drums)
Take 6
日時: 2001年12月7日(金)
会場: ブルーノート大阪(大阪)

 Take 6のドラマーとして来日。
 Take 6はアカペラメインのグループだから、出番はあまり多くなく、ストレスの溜まる仕事ではないかと想像したが、本人は至って楽しそうにステージをこなしていた。

 Take 6のライブは初めてだったが、非常にすばらしかった。CDよりも10倍以上楽しめる。ステージと会場の客が一体になり、盛り上がっていく様子はCDでは絶対にありえない。ステージングの妙を考えさせてくれる演出であった。

 バックサポートはドラムとサックスだけで、残りはTake 6のメンバーとなるのだが、彼らはアカペラで通すのではなく、途中で楽器を持って演奏もした。個人的な感想であるが、彼らは楽器を持って自ら演奏するよりはアカペラに特化していた方が彼ららしいし、演奏のレベルも保てる。楽器演奏技術はアマチュアの少し上くらいだからだ。

 いずれにしてもハーモニーの素晴らしさは特筆すべきで、また行きたくなるライブであった。

[2001年12月17日(月)記載]
Russ Miller ♂ (Drums)
Russ Miller Clinic Tour
日時: 2001年12月10日(月)から13日(木)
会場: 10日 松木屋(金沢)、11日 Jeugia(京都)、12日 YM浜松(浜松)、13日 タハラ(神奈川/藤沢)

 初日の金沢より、Clinic Tourへ随行。
 若手ドラマー(32歳)としては、レベルの高いクリニックができる。今回は4会場で同じクリニックを展開していくかと思いきや、その日の客層に合わせてメニュー作りをする。クリニックのプロである。

 全会場、40人から50人くらいと、クリニックにはもってこいの参加者数であった。電子ドラム、アコースティックドラム、スネアドラムと幅広く、ドラムをうまく演奏するコツを伝授。どちらかと言うと、ベーシックな、ドラマーにとって重要なことをメインに話していた。特にダイナミクスについては、ギタリストにも同様のことが言え、大いに参考になった。

[2001年12月17日(月)記載]
Steve Gadd ♂ (Drums)
Eric Clapton
日時: 2001年12月15日(土) Eric Clapton Japan Tour 2001の最終日。
会場: 横浜アリーナ(横浜)

 ドラムの仕事を始めて今月で4年と4ヶ月が経つ。
夢にまで見た日がついに訪れた。Steve Gaddとの対面である。

 何歳の頃か覚えていないのだが、テレビでSimon&Gerfunkleのライブ録画を見ていたとき、数分間に渡ってドラムソロをしていたのがSteve Gaddであった。体の震えが止まらなかったことを覚えている。このグルーブは一体なんだ。理屈抜きの音楽がそこにはあった。

 なにしろ大物である。現在Steve Gaddを現役ドラマーで最高峰と言って、異論を唱える人はいまい。
 なかなか近づけない。4年と4ヶ月の間に何度も来日している。しかし、運が悪かった。なぜか忙しい時期で、会えるチャンスが巡ってこなかった。今回も長いツアーであるにも拘わらず、チャンスは巡ってこなかった。Big Boss Hagiの一声がないと楽屋訪問などできるわけがないからだ。SさんからHagiには訊いてもらっていたのだが、「14日は既にサポートするメンバーが沢山いる」ということで却下された。仕方がない。今回も無理だと思っていた。

 ところが、Russ Millerクリニックツアー最終日に「15日の千秋楽に来るか」との申し出がある。行けるとすると14日と思っていただけに、即答できず。翌日ツアー随行のO氏とともに15日に行くことにした。O氏にとっても願ってもないチャンスである。

 千秋楽の15日のライブは17時開演なので、15時頃に会場入りする。設計のY氏、S氏、I氏が既にいた。

 楽屋からSteve Gaddが出てきた。白髪が増えて、決して若いとは言えない年齢になっているが、顔の艶は良いし、若々しさが溢れている。HagiがSteveに紹介してくれる。 "Yasuda. This is my best assistant." 持ち上げてくれているのは分かるが、お世辞でもこのような紹介をされると嬉しい。今まで、Hagiのサポートをしてきてこれだけ嬉しかったことはない。もうこの場で死んでもいい、と思った。

 正直、今日はSteve Gaddに会えるだけで良かった。ところがHagiの口から出た言葉は「おい、安田。おまえ、うちのかみさんとコンサート見てこい」「え?」 招待券が二枚用意されているので、それでコンサートを見てこいと言うのだ。

 既に開場されていてかなりの人が入っていた。席はセンターの26列34番。ここはミキサー席のすぐ前で、音響的に最高の場所である。26列目だから、眼鏡をかければ十分見える。何と言うことだ。

 ティアーズ・イン・ヘブン、チェンジ・ザ・ワールド、いとしのレイラ(アコースティックバージョンと両方)等好きな曲を次々と演奏してくれ、感激した。千秋楽と言うこともあってか、とても気持ちのこもった演奏であったように感じた。Steve Gaddも非常にエネルギッシュに演奏した。あのタメが何とも言えない。素晴らしい。

 余談をひとつ。演奏が始まって間もなく、私の左隣に二人の女性が座った。二列前の男性が頻繁に立ち上がるものだから、すぐ左隣の人が「あの人迷惑ね」と言ったので、「そう、見えないですよね」と言葉を返した。あれ、どこかで見た人だなあ。もう一度その眼鏡をかけてステージを見ている人を見た。この人は・・・
あまりに男がよく立ち上がるせいか、女の人は隣の人と入れ替わった。そしてアンコールを聴かずに立ち去った。

 コンサートの後、Hagi夫人から「ジュディ・オングが来てたわね」と言われて、自分の目が間違っていないことが分かった。後で聞いた話、ジュディはかつてバックメンバーの一人と良い仲だったらしい。なるほど、それで招待席にいたのだ。

 コンサートが終わってまもなく楽屋前に行った。Steve Gaddは既に着替えを済ませていた。Steve Gaddともう一度握手をして会場を後にした。こんなに幸せな日が来るとは。

[2001年12月17日(月)記載]
Many dummers ♂ & ♀(Drums)
Drummers:
Rick Marotta(MC, Steely Dan, Carly Simon, Paul Simon, Linda Ronstadt, Larry Carlton, James Taylor, Jackson Brown),
Tommy Aldridge(Ted Nugent, Thin Lizzy, Ozzy Osbourne, Whitesnake)
Marcus Baylor(Cassandra Wilson, Yellowjackets)
Tom Brechtlein(Wayne Shorter's band, Al DiMeola, Jean-Luc Ponty, Robben Ford, Christpher Cross)
Gery Brown(Stivie Wonder, Marcus Miller, Diana Ross, Joe Sample, Geroge Benson, Roberta Flack)
Teddy Cambell(Backstreet Boys, Michael Matthew)
Ndugu Chncler(Miles Davis, Santana, George Duke, The Crusaders, Kenny Rogers, Weather Report)
Peter Erskine(Jaco Pastorius, Weather Report, Steps Ahead, Steely Dan, Joni Mitchell)
Akira Jimbo(Casiopea, Jimsaku, Nettai Jazz Orchestra)
Steve Jordan(James Taylor, Neil Young, Billy Joel, BB King, Chaka Kahn, Sonny Rollins, Bruce Springsteen)
Russ Kunkel(Joe Cocker, Simon & Garfunkel, Carly Simon, James Taylor, Dan Fogelberg, The Bee Gees)
Jerry Marotta(Suzanne Vega, Sheryl Crowe, Peter Gabriel, Hall & Oates, Tears for Fears, Paul McCartney)
John Robinson(Barbra Streisand, Chaka Khan, Madonna, Natalie Cole, Peter Frampton, Quincy Jones)
Oscar Seaton(Boz Scaggs, Lionel Richie, Joe Sample, David Sanborn, Grover Washington Jr.)
Kozo Suganuma(Kazumi Watanabe, Makoto Ozone, Hidehiko Matsumoto, Fragile)
Dave Weckl(Dave Weckl band, Chick Corea, Brecker Brothers, Simon & Garfunkel, Diana Ross)

Special Guests:
Will Lee(24th Street Band, David Letterman Show, Steely Dan, Diane Schuur, Frank Sinatra, Bette Midler)
Ralph Mac Donald(Ralph Mac Donald band, Bob James, Billy Joel, David Sanborn, Frank Sinatra, Rod Stewart)



Annual Legendary Groove Night 3 2002
日時: 2002年1月19日(土)
会場: Galaxy Theatre: 3503 S.Harbor Boulevard Santa Ana. California U.S.A.

 Winter NAMM期間中の最大イベントである。

 今までこれほど豪華なショーを見たことがない。上記のドラマーが一堂に会したのである。各ドラマーがソロパフォーマンスできる人ばかりなのに、ドラムソロ無しのルールになっていて、歌伴奏に徹するギグなのだが、来場者はやはりドラムを聴くのを楽しみに来ている。

 このイベントに付いてはほんとに一言では言い尽くせない。時間を見つけて加筆したい。

[2002年9月8日(日)記載]
Christian Meyer ♂ (Drums)
Yamaha Band
日時: 2002年3月23日(土)

 イタリア、ベローナ市のディーラーMusical BoxのイベントSound Expoのメインイベントでとりで出演したヤマハバンド(このイベントのために組まれた)のドラマー。
 Elio e le storie teseと言うイタリアでは有名なバンドのドラマーで、よくテレビに出演しているため、知名度も抜群。大いにコンサートは盛り上がった。Christianと同じバンドのベーシストFazoは6弦ベースでソロも聴かせた。驚異的なテクニックを持ち、会場が熱くなった。

[2002年9月8日(日)記載]
Patti Ballinas ♀ (Drums)
再会
日時: 2002年12月9日(月)
会場: 安田守彦送別会(魚民 浜松)

 2003年Winter NAMMで電子ドラムデモ演奏をするための研修来日。
 Pattiには今年のWinter NAMMとMusikmesseで会っている。あの堅い神保さんですら、お茶に誘いたくなるとてもチャーミングな女性ドラマー。スペイン、Majorca島在住。
 神保さんが訪西時に発見した個性的なドラマー。きっと彼女はブレイクする。何しろ可愛いのだ。

[2002年12月24日(火)記載]

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