「私はこんな風に、このアルバムに参加しました」

アコースティック・ブレスに参加された方がどのように参加されたか、自由に語って頂くコーナーです。

第一回は第一作、 Acoustic Breathから参加されている梅里光さんに書いて頂きます。
今回は連載形式となります。

梅里 光

・ギターとの出会い

 「当時」という、時間を遡った、限定された時期・地域の事かもしれないが、まるで決められていた出来事の様に、僕達の間で、フォークギターを弾くのが流行った。

 中学3年の、特に、男子生徒の間での出来事だった。
 僕の周りでは、「かぐや姫」の弾き語りを中心に、競い合う様に、ギターに没頭して行った。

 (今の時代の若い人達は、フォークギターに興味を示すものなのか?
 また、それは何歳くらいの年齢・時期なのかは、僕は知らない。)

 貯めた小遣いを握り締め、近所の楽器屋で、Morris W-25という、2万5千円のギターを買ったのだが、もしかしたら、楽器屋に足を運んだのは、それが最初だったかもしれない。
 ギターの良し悪しも、分かるはずがなく、店員に予算に合わせて選んでもらったのだ。
 髪の毛の長い(腰まであった)、折れそうなくらい細身の店員が、店にあったギターを数本弾き、これが良いと薦めてくれたのが、そのギターだった。

 その店員がギターを弾いた時、「キュッキュッ」という音がして、どうしてそんな音が出るのか、凄く不思議に思ったことを、今でも覚えている。

 こうして僕は、生まれて初めてのギターを手にしたわけだが、胸を張って言えることは、僕は、女の子にモテタイなどという、ありがちな理由でギターに興味を持っていた訳ではなかった。

 あの、鉄弦が織り成す、ガラスの破片を落とす様な透明な音に魅せられていたのが事実で、それは、中途半端な気持ちなどでは無かった。

 ただ、それが、今でさえも強くなり続けるという、これほど強い想いになるとは、その当時は、想像もしていないことだった。

 少し、上手い連中が、見せつける様に、色んな弾き方を教えてくれたりもしたが、僕は、市販されている教則本を買って、ひたすら練習した。
 針の様な鉄の弦を、生指で押さえる苦痛を伴ったが、それよりも、好きな曲を弾いて歌いたいという想いの方が、数段勝っていた。
 生まれて初めて練習した曲は、教則本に掲載されていた、「知床旅情」だった。(特別に「知床旅情」を弾いて歌いたかったのではないが・・・)
 ズンチャン・ズンチャンとコードを鳴らしながら歌う感覚は、ますます僕を、ギターに、のめり込ませる結果となった。

 中学3年の文化祭には、ある程度弾ける様になっていて、これまた、生まれて初めて、人前で、ギターを弾いて歌った曲は、「ささやかなこの人生」という曲だった。

 こうして、僕の、ギターとの付き合いが始まった。

(2005年9月 連載1回目 了)

・Martin購入

 僕は、高校に入って軽音学部に、籍を置くことになる。この頃には、所有するギターも変わって、Morris W-100という、10万円のギターを手にしている。

 ギターの良し悪しを定かに出来るほど、知識も腕も無かったが、見た目の憧れで、アルバイトで貯めたお金で買ったことを思い出す。もちろん、それは、それなりに良い音がしたし、自分でも納得していた。
 クラブでは、フォークデュオを組んだり、ソロで歌ったりして、その後に知ることになる、アコギのインスツゥルメンタルとは、程遠い時期を過ごしていた。そうしているうちに、クラブのメンバーの中で、「Martin」や「Gibson」という海外の高いギターを買う連中が出て来て、僕も自然と海外のメーカを知る様になった。
 ただ、そんなギターは、雑誌のグラビアを、ため息混じりに眺めるだけで、金額が相当高く、もちろん、すぐに買えるという様な価格では無かった。
 それでも、高校を卒業する直前の冬のアルバイトで、それなりのお金を貯め、僕も、Martinなるギターを買ってみることにしたのだ。

 予算を考えると、装飾のないタイプのMartinを選ぶしかなく、街の中心の有名楽器屋を眺め歩き、まずは、どこで、どのMartinを、いくらで売っているかを調べた。
 ある楽器屋では、試奏室に招かれそうになって、恐くて逃げる様にして帰ったことも覚えていて、確か、その日は、結局、買えずに、家に帰ったことを覚えている。
 そんな高い買い物をした経験もないので、よほど勇気が必要だったのだろう。当時を思い起こすと、多分、僕は、こう考えていた。
 「海外のブランドだからという理由で、高額に決まっている」
 心のどこかで、勿体無い・・・などと考えていたのかもしれない。そうこうしているうちに、友人が、ある楽器屋を紹介してくれて、いそいそと、その楽器屋に出かけて行き、Martin D-28とD-35を眺めた。数万円高いが、予算に合うという理由だけで、その店に展示してあった、Martin D-35を買おうと思った時、(実は、試奏もしないで買おうとしていた)そこの店員が、言ったことが衝撃的だった。
 「Martinなんて、そんなにすぐに買うもんじゃない。同じモデルを、2本取り寄せるから、店にあるその1本と合わせて3本を試奏して良いのを選ぶんだ。明後日にもう一度、店に来い」
 明後日とは、予備校の入学式の日だったが、入学式の途中に抜け出して、その楽器屋に行ったことも、よく覚えている。

 目の前に並べられた、2箱のMartinの段ボールケース。段ボールを開けると、Martinとロゴの入ったケースが、ビニールパックされていて、店員がそれを開けると、プシューと音がした。店員がチューニングをしてくれて、ギターとべっ甲のピックを手渡された僕は、Cmaj7のコードを鳴らした。
 なぜ、そのコードだったのかは、今となっては、よくわからないのだが、その音を聞いた時の感動と衝撃は、今でもよく覚えている。口をついて出た言葉は、「えぇ〜、凄い!なんでこんな音が出るの!」。
 6本の音がバランス良く、品が良く、繊細で華麗で綺麗。まるで、自分が相当上手くなった錯覚に陥る様な音だった。その中の1本を選び、(店員との意見も一致した)支払いを済ませた。定価37万円の2割引で、29万6千円!
 予算には合っていたが、最後の最後に値切り、29万円で手に入れた。それは、展示されていたギターではなく、新たに仕入れられたもので、1979年製のMartin D-35だった。

(2005年9月30日 連載2回目 了)

・メーリングリスト

 学生時代の、有り余る程の、穏やかな時間は過ぎ去り、僕は社会人になった。新しい生活の中で、音楽と触れ合える時間はあまり持てず、ギターは、僕の心の片隅で、小さくなっていた。

 ある夜に、偶然見た音楽番組で、生ギター2本の演奏を聞いた時、種火の様に小さくなっていた、アコースティックギターへの想いが、また、大きな火となって燃え始めたのである。

 テレビに映し出されたギターは、YAMAHAのギターであり、日本贔屓の僕は、どうしても、YAMAHAのカスタムギターを手にしたくなってしまった。学生の頃、カタログを眺めては、ため息をついていたギターだった。それからの僕は、想いを矢の様にして、浜松にあった、当時の工場まで出向いたほどだった。
 数ヵ月後に出来上がって来たギターは、海外製のものとは一味違う、クリアで繊細な音に驚いたことを覚えている。そのギターは、後に、Acoustic Breathのファーストアルバムのレコーディングに使用することになる。

 確か94年頃だったと思うが、友人から、インターネットの中に、僕がYAMAHAのギターを手にするきかっけとなったアーティストのファン同士の「メーリングリスト(ML)」なるメールの輪がある事を教えてもらった。
 そのMLの中で、YAMAHAに勤めるM氏と知り合いになり、今度は彼から、「アコースティックギター・メーリングリスト」という、ギター好きのMLがあることを聞き、すぐに僕もそのMLに入った。そのM氏との出会いを表現した曲は、これもまた、Acoustic Breathのファーストアルバムに収録されている。

 ところが・・・そのメールの中で会話されている言葉が、僕には、全然理解できず、わからないのだ。知らないメーカーの名前、ギターに使用される材の種類など。
 MLからは、本当に、色んな事を教わった事を、とても感謝している。

 M氏からは、YAMAHAにY氏という無類のアコースティックギター好きがいると聞いてはいたのだが、もちろん僕は、面識など無かった。そのY氏がソロアルバムを出したと、MLで知り、僕はすぐにそのCDをY氏から購入した。もうおわかりであろう・・・Y氏とは、安田守彦さんのことだ。

 初めて聞く、アコースティックギター・インスツルメンタルの世界は、僕を夢中にさせるのに、それほど時間はかからなかったし、すぐに僕は、自分で表現したいモチーフを、自分の楽曲に乗せ始めた。

 そんな中、そのMLの有志を募り、オリジナルCDを製作しようと、安田さんがMLに意見を投じた。もちろん、僕は、自分で楽曲を作り始めてはいたが、自ら演奏し、それをCDにするなど、夢にも考えていなかったし、まるで他人事の様に思っていた。

 ある夜、帰宅すると、なんと、まだ会ったこともない安田さんから直筆の手紙が来ていて、それは、僕にCDへの参加を促す内容だった。携帯電話やメールなど、通信・コミュニケーション手段が発達したこの時代に、直筆の手紙が持つ重さは、僕の心を動かした。印象的な一文を、今でも覚えている。

 「やるよ・・・ってひと言、言えば良いだけですよ」という文面だったと思う。その一文で、僕の無関心は飛び去り、勇気と元気が、ムクムクと頭を持ち上げたのだ。

 自分の楽曲を、自分で演奏し、それを銀板に残し、世界に発信できるなんて、そんなに素晴らしいことは無いじゃないか。

 ただ、その時点では、レコーディングの事など、一切、頭から抜けており、冷静になって考えてみると、自分はマイクの1本も持っていなかったのが事実だった。それからの僕は、自宅でのレコーディングと格闘することになる。 

(2005年10月13日 連載3回目 了)

・録音について

 安田さんから、MLに投じられた言葉は、確か「マスター提出は44.1kHzのDAT」だったと思う。僕は、「DAT」という言葉は知っていたが、「44.1kHz」の持つ意味がわからなかった。
 それからというもの、楽器店を覗いたり、雑誌を買ったり、インターネットで調べ事をしたりして、それは、録音する時のサンプルレートだという事や、最近では、手軽にデジタル録音が出来る事を知った。
 僕は、昔に、カセットテープのピンポン録音や、オープンリールデッキを使用しての多重録音を経験した事はあったのだが、僕が音楽から遠ざかっているうちに、時代は大きく変わっていた。

 そういうわけで、僕は、まず、録音機材を揃える事に集中した。録音機として、当時の雑誌に色々と広告が出ていた、
 「Roland VS-880」を買い込み、マイクは、そのVS-880を買った時に、キャンペーンでついて来た「DR-20」という、ダイナミックマイクを使用する事にした。(とりあえず録音してみなければ、始まらないという気持ちだった)左右のステレオで録音したいと思い、そのマイクをもう1本買ったり、もちろん、マイクスタンドも2本買った。
 最後に、DATに落とすためのSONYのDATデッキを買い足した。これらの機材の使用方法など、MLの仲間の中に、そのメーカに勤めておられる方や、僕と同じ機材を所有している方などがおられ、情報交換などで大変お世話になった。本当にありがとうございました。

 さて、自宅で録音する事にしたので、様々な生活音に気を使った。
 まず、電話線を抜き、エアコン・冷蔵庫を止め、時計も遠ざけた。部屋を締め切り、マイクの角度などを色々変えて、何度も録音してみたが、デジタル録音初体験の僕は、その音の良さに、びっくりした。
 しかし、ここで、僕は、2つの問題に直面した。まず、自分の呼吸音が想像以上に録音されてしまう事と、何度録音しても、自分で納得できるテイクが録音できない事だった。

 原因はすぐに判明した。今から思うと、笑い事で済む様な話なのだが、当時の僕に取っては、真剣な問題だった。要は、録音するという事を意識し過ぎるのだろう、息が大きくなったり、演奏のミスを気にするあまり、小さくなった演奏に陥っていたのだ。
 それに、同じ曲を、何度も録音していると、自分の楽曲であるとは言え、演奏そのものに、飽きが見え隠れしてしまう。そんな時には、気分転換が必要で、思い切って、その日は録音を諦めるという日もあった。

 もし、これを読まれた方で、初めて録音してみようと思われる方がいるとすれば、少しだけ、アドバスをしておこうと思う。録音した後は、少し時間を置いて、全くの素の気持ちになってから、自分の演奏を客観的に聞いてみると良い。今まで気付かなかったことや、新たな面が見えたりして、結構面白いし、それを、後の演奏で修正すれば良いのだから。

 こうして、僕のAcoustic Breathの1stアルバムの録音は、進んで行った。その後、真空管のプリアンプが良いと誰かに聞き、安かったので、ARTのTUBEアンプを買ったり、コンデンサマイクに切り替えたりして、今の録音機材に至っている。

(2006年2月22日 連載4回目 了)

・録音について(続き)

 自宅録音に関して、使用した機材などを含めて、ありのままをもう少し、紹介しておこうと思う。

 「Acoustic Breath(first)」は、前回書いた通りの機材で録音した。「Roland DR-20」というダイナミック型のマイク2本を、そのまま「Roland VS-880」に突っ込んで、録音した後(確か、44.1kHz-16bitという設定だったと思う)、VS-880からデジタルケーブルで、「SONY A8」というDATデッキを接続し、DATに落として、それをマスターとして提出した。

 このVS-880には、マイクを接続するジャックが幾つかあったが、そのジャック毎に、ノイズの乗り方が違ったので、できるだけノイズの少ないと思われるジャックを使用した。そういうチェックにも、ヘッドフォンは欠かせない。ヘッドフォンには、スタジオ定番とされている「SONY MDR-CD9000ST」を使用している。

 肝心のマイクのセッティングだが、左右の2本の位置を色々と試して録音し、ベストなセッティングを探すしか方法は無い。

 大体の位置関係は、サウンドホールの向こう側20〜30cmで、サウンドホールの中心から左右に、30〜40cm(マイク間の距離)くらいにしたと思う。マイクで、サウンドホールの中心を狙ってしまうと低音が出過ぎたり、色々と不具合が多いので、避けなければならない。右のマイクは、17〜19フレットの指板を狙って、左はサウンドホールとブリッジの間辺りを狙ったと思う。

 「Born in The Air」以降は、マイクを3本にして録音している。左右の2本を、「AKG C-391B」というコンデンサマイクにし、ファンタム電源供給を兼ねて、「ART MP」というTUBE式のマイクプリアンプを通して、「KORG D16」というHDRに突っ込んでいる。
 3本目のマイクだが、「RODE NT-2」というコンデンサマイクで、これは、部屋の空間の音を録るために使用している。(アンビエントと言うそうだ)
 自分の体から向こう側に1.5mくらい離して、床からの高さは、2.0mくらいだろうか。この「RODE NT-2」は、録音の指向性を変えられる様になっているので、色々試した結果、「無指向性」ではなく「単一指向性」に設定してある。

 その後は、マイクは変更していないが、96kHzで録音するために、HDRを「KORG D16XD」に変更した。この「KORG D16XD」はプリアンプを内蔵しているので、「ART MP」は使用せず、マイクをそのまま、D16XDに突っ込んで録音した。
 KORGからは、D16XD用のTUBE式のオプションボードが発売されているが、思った音で録音できなかったので、使用しなかった。D16XDには、CDRドライブも搭載されているので、マスターは、CDRで提出している。

 この時の注意点は、「マスターは、48kHzか、44.1kHzでの提出」という点だ。96kHzで録音したものをそのまま提出してはならない。D16XDの機能で、サンプリング変換(96kHz -> 44.1kHz)を行ってから、CDRを焼くという手順を踏まなければならない。

 CDの音質は、44.1kHzなので、最終的には、そのサンプリングになってしまうため、96kHzなどの高いサンプリングで録音しても・・・という意見もあるが、僕には、定かなことは言えないので、色々と試してみるのが良いと思う。

 いつも録音している部屋は、6畳の部屋で、自宅の全ての扉を締め、出来るだけ、遮音を心掛けている。また、その部屋には、他のギターを置いてあるのだが、共鳴した音まで録音されてしまうので、録音する時には、ギターは全て、他の部屋に移している。
 次に、気をつけている点としては、HDRの動作音だ。その動作音まで録音してしまう。従って、HDRは、衣装ケースに入れたり、例えば、D16XDは、ミキサー用のラックケースに収納して、できるだけ、動作音を遮音してある。

(2006年5月4日 連載5回目 了)

 New! 

・参加してみて

 さて、そんなこんなで、記念すべき「Acoustic Breath」が発売になった。
 自分の楽曲を、不特定多数の人を対象に、聞いていただくわけだから、もちろん、期待と不安が入り混じる。すぐに、僕を良く知っている方々からは、色んなご意見をいただき、本当にありがたく思っている。
 しかし、このCDが発売されてからの本当の嬉しさは、発売の数週間後から、徐々にやって来た。全く、僕と面識の無い方々から、電話をいただいたり、e-mailをいただいたりして、それは、僕の楽曲が、その方々の心の、ある部分に同調したという様な内容で、「昔に旅をした風景と重なる」「忘れていた感覚を思い出した」という具体的なものだった。

 自分の楽曲が、他人の心に同調するなどとは、想像はしてみても、実感は無かったので、初めて自分の楽曲をCDにした僕にとっては、とても嬉しく、何物にも変えがたい、ありがたい感動だった。
 ここに来るまで、幾つかの小さな壁を乗り越えなければならなかったが、聞いて下さる方々からの声が届いてからは、参加して本当に良かったと思った。そうしているうちに、第2作の製作企画が、安田さんからアナウンスされた。もちろん、僕は、参加を表明したのは、言うまでもない。その後、これはシリーズ化されて、なんと今では、第8作目の応募が募られている。僕の、できるだけ参加し続けたい・・・という想いは、少しも変わっていない。

 安田さんの「やるよ・・・ってひと言、言えば良いだけですよ」との手書きの手紙から飛び込んだ世界だったが、誘っていただいた安田さんには、本当に感謝している。ライブをやるのも良いだろう、このCDに参加するもの良い。そこに、表現したいもの、伝えたいものがあるから、何かを使って表現する。こんなに素晴らしく、人間臭い行為は、ないじゃないかと思う。生きた証に・・・「Acoustic Breath」には、誇りを持っている。

 さぁ、これを読まれた、あなたも!
 一緒にCDを製作しようじゃありませんか!

(2007年5月8日 連載6回目 了)


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